こんびにっき

コンビニで働く女の日記。すべてフィクションです。

10月28日。

 

今日は朝から雨。

 

雨が激しく降ってる音で目が覚めた。

 

スマホの時計を見たら7時過ぎだった。

 

とりあえずゴミ捨て。

 

都会の駅の近くにある小さなマンション。

 

部屋は3階。

 

4階建てでエレベーターはない。

 

1階はテナントになっていて、飲食店が並んでいる。

 

ゴミ捨て場があるのはマンションの隣のビル。

 

隣だけど、わりと離れている。

 

そして、近くに商店街や劇場がある。

 

ドンキホーテもある。

 

いわゆる観光地。

 

ミナミと呼ばれるところに私は住んでいる。

 

駅が近いこともあって、下の飲食店は朝の5時まで営業していて、その店の前をゴミを持って通らなければならない。

 

決して広くない通りだけど、朝も昼も夜も深夜も人が多い。

 

そんな中、ゴミを持って隣のビルまで歩く勇気はなく、いつも下の店の営業時間が終わって1時間経ったくらいにゴミを出している。

 

7時半くらいになると、駅に向かって歩くリーマンなど、徐々に人気が増えてくるので、それまでにゴミを出さなければ、次のゴミの日まで出せない。

 

そんな自分ルールがある。

 

でも私は、朝が弱い。

 

ゴミを出すためだけにオールしたこともある。

 

ゴミを出したあと、お湯を沸かしてコーヒーを淹れた。

 

猫舌ですぐには飲めないので、その間にお米を研いで炊飯器のスイッチを押す。

 

そのあとは洗濯をして、洗濯機が止まったら洗濯物を干した。

 

今日の仕事は15時から。

 

ごはんが炊けておにぎりを作ってもまだ10時になっていなかった。

 

少し本を読んで、10時半過ぎくらいからもう一眠り。

 

13時過ぎに起きた。

 

もう一度コーヒーを淹れて、おにぎりを食べ、仕事に行く用意をする。

 

今日は雨が激しかったから、ズボンの裾と靴下と靴が濡れると思って、スカートを履いた。

 

仕事でズボンを着用しないといけないので、ズボンと、替えの靴下と、仕事用の靴と、あとはフェイスタオルを持って行った。

 

そんな準備万端な日に限って、あまり濡れなかった。

 

プライベート以外でスカートをあまり履かないので、みんなにめずらしがられた。

 

雨でずぶ濡れになったまま仕事をするのがイヤなだけだったのに。

 

そんなにめずらしがるようなことではないと思う。

 

私がスカートを履こうがどうしようが私の自由じゃないか。

 

そして帰り道。

 

駅から家に向かって歩く。

 

雨は強くない。

 

ただ、風が強くて寒かった。

 

傘が折れそうになった。

 

そんな1日だった。

 

明日も雨が降るらしい。

 

たぶん明日もスカートで行くので、靴は職場に置いて帰ってきた。