こんびにっき

コンビニで働く女の日記。すべてフィクションです。

11月4日。

 

今日は仕事でのことを書こうと思う。

 

いつもプライベートのことばかり書いてるので、タイトルと合ってないなと思って。

 

今日は13時から仕事だった。

 

土・日・祝日は、お昼からラストまでというシフトになることが多い。

 

私が勤めているコンビニはビジネス街にあるので、もともと土・日・祝日はお客さんが少ないのだけど、今日は3連休の中日ということもあり、さらに暇だった。

 

店長やバイトリーダーの人が帰って、その後から責任者は私ってことになる。

 

暇だったので品出しをしていたら、クズ神様が寄ってきた。

 

クズ神様

「グラタンコロッケが売り切れて、作ろうかどうしようか迷ってるんです。

 

土曜でお客さん少ないし、この時間なんでどうしましょう?」

 

…。

 

「どっちでも…お任せします。」

 

クズ神様

「1個だけ作る…でもなぁー。もう少し自分で悩んでみます。」

 

と言って、レジに戻った。

 

そんなどうでもいいことで人の仕事の邪魔してんじゃねーよ。

 

 

私が勤めているコンビニは、できてから6年経つらしい。

 

現在7年目?

 

私はもともと製菓で仕事をしていて、同じ会社が経営している、このコンビニへ異動になった。

 

今の会社に勤めて勤続6年になるが、コンビニに異動してからまだ4年で、クズ神様はバイトといっても5年で、社員とバイトという関係だけど、ここでは私より長いし、先輩である。

 

ホットスナックを作るか作らないか、自己判断できない新人のアルバイトじゃないのに、なぜ私に訊いてくるのだろう。

 

意味不明。

 

恐らく彼女は保険をかけたかったのだろう。

 

自分の判断で作ったグラタンコロッケが売れなくて、廃棄になって捨てることになったのを責められたときに、私の指示で作ったということにしたかったのかもしれない。

 

その逆もありえる。

 

作らなかったら作らなかったらで、「なんで作ってないの?」と責められたときに、私の指示で作らなかったと言いたかったのかもしれない。

 

いつもは社員気取りでえらそうにしてるくせに、私のことも社員と思ってないくせに、こういうときだけ責任押しつけてくるっていうか、責任逃れするっていうか、私はバイトなのでわかりません的な素振りをする。

 

土曜にホットスナックを作ったり、作らなかったからと言って、ここの人たちは文句を言ったりする人はあまりいない。

 

平日だったらお客さんも多いし、作ってなかったら言われるかもしれないけど。

 

 

ちなみに「クズ神様」の由来は、関西で毎週金曜にやっていた『わらがみ(笑神)さまは突然に』というバラエティー番組を彼女が大好きだったので、通称『わらがみさま』と彼女の人間性である『クズ』を合わせてクズ神様と陰で呼んでいる。

 

そう呼んでいるのは、恐らく私だけ。